「おんたやき」と読みます。
1月末から2月始めにかけて、九州に旅行に行きました。
その時に訪ねたのが大分県日田市の山あいの小鹿田地区で焼かれている小鹿田焼きの陶器の里でした。
川の流れを使って陶土を打ち込む「唐臼」が村のところどころにありその打ち込む際の響きは、『日本の音風景100選』に選ばれています。
当日は風が強く、風花が舞っていました。
ゴーゴーと風が吹く中、村のそこかしこで「ヒュー・グォン」という唐臼の音が響いていて、とても感動的でした。
「ここに来たかった」
と、単純に思いました。
小鹿田焼きは、いわゆる日常使いの陶器です。
が、その作る姿勢や技法は日本のみならず、世界にも伝わっています。
以前からとても欲しいと思っていた陶器で、数点購入してきました。
まず模様が好き(これはトビカンナという技法だそう)。
そして、たっぷりとした曲線が好き。
和・洋・中、どんな料理を乗せてもしっくりきて、料理がおいしそうに見えます。
小鹿田焼きの良さは使ってみてこそわかります。
こんなに好みの陶器ってあるんだ、と、改めて実感しました。